たろちんの感情の奴隷ブログ

やむを得ず社畜と化したたろちんが、お金にならない文章を思いついたときにだけ更新されるプレミアブログです。

象を一撃で倒す文章の書き方

タイトルは僕の敬愛する吟遊詩人・小林大吾の曲名から。

「文章を書きたい」という人へのアドバイスとして最も多く聞かれるのが「まずは本をたくさん読みなさい」というものだ。無から有を生み出せるのは神様くらいで、人間には文章を読むことで意識的・無意識的に文章を獲得し、再構築することによってしか文章を書くことができない。要するに見たことも聞いたこともないものは書けない。

ところが僕はフリーライターとして仕事をしているにも関わらず、「文章はツイッターと2ちゃんまとめくらいしか読みません」などと言って永遠におしっこを漏らし続けているレベルの体たらくなので、案の定永遠に文章でブレイクすることができない。「周りが皆本大好き人間なら、俺は本なんて読まないからこそ書ける文章で勝負する」的なロックンロール魂をアイデンティティにしようとしたこともないではないが、別に本を読まないことはプラスでもマイナスでもなくただのゼロであり、最近久しぶりに本を読んでみたら普通にとっても面白いので読みたければ読めばいいじゃん、と思う。何を主張したいのかわからないかもしれませんが、こういう中途半端感こそがリアリティであり純文学なのです。(個人の感想です)

ただ、僕が白痴同然の状態でフリーライターになったころは、「本を読め」とかじゃなくもっと即効性のあるテクニックが知りたいとも思った。

たとえば最近僕は「ねとらぼ」というニュースサイトでニュース記事を書いているのだけど、ニュース記事なんてあんま読まないものだから最初は書き方がさっぱりわからなかった。で、他のニュース記事を見よう見真似で書いてるうちに、「体言止め」と「普通の語尾」を交互に使い分けるとリズムがよくなる、ということがわかった。僕のこの記事(http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1304/10/news015.html)を例に出すと、語尾が「食事。」「漫画だ。」「漫画。」「気に入っている。」と馬鹿正直にテンプレを使っているのがおわかりいただけると思う。

こういうのは人並みに文章に接していれば自然と覚える初歩の初歩なので誰も言ってくれないけど、弱者代表としてはそうしたメソッドについても馬鹿丁寧にご教授賜りたいなあと思う。まあそんなレベルのやつは「本を読め」といって突き帰したくなる大人の気持ちもよくわかるけど、足し算引き算のレベルの話をする人っていないなあと思って象どころかアリも殺せない文章の書き方についてちょっと書いてみました。皆さんも是非そういうのがありましたら教えてください。

ちなみに冒頭の「象を一撃で倒す文章の書き方」によると、「最高の書き出しというのはとどのつまりそれでぜんぶ終わっちゃうような一文のこと」らしい。聖書ですらあんなにぶ厚いところを見るに、とどのつまりそんな文章は神様にも書けないということだ。